
シャインマスカットの巨木
西条市丹原町の、あるハウスにお邪魔して自然の力を最大限に活用した農業を学ばせていただきました。まず迎えてくれたのは、シャインマスカットの巨木。もともと2本の苗だったそうですが、蔓は伸び、大きなハウスの四分の一の面積(?)を占めるまで成長していました。何本もの大きな竹で支えていたものが、先日一部が支えきれなくなって落ちてしまい、竹を補充されたそうです。多くの房が付いており、一房は1キログラムを超えるとのこと。種ありで甘いシャインマスカットが多く採れると言われていました。それが自然の姿。一同納得いたしました。

腐葉土やサトウキビの搾りかすの活用
肥料は腐葉土やサトウキビの搾りかす。
腐葉土は山からとってこられるとのことでした。山に行けば腐葉土はある。側溝にもたまっているし、道路にもある。側溝の掃除にもなり、自然の活用にもなる。一石二鳥。考えてみれば、私たちは自然のものを使わなくなりました。買うのが当たり前。それでいいのだろうかと考えさせられました。「自然の恵み」の有り難さと、重みを感じる機会となりました。
また、サトウキビの搾りかすで土はほかほかになり、シャインマスカットが甘くなる要因にもなっているとのことでした。

元気なお野菜(緑なす や とうがん など)
そこには緑なす、とうがん、きゅうりなど多くの野菜が育ち、実を付けていました。緑なす(4年目)はもはや木に。野菜が実を付け、実が落ちて、そこから種が発芽する。それが自然の摂理。「感じるのは『種』のちから」というオーナーのお言葉に一同納得。ご先祖様や自然が受け継いできた「種」。それが木になり、実になる。そんな「自然」なことに、気づかされた貴重な経験でした。

愛情と水
あと必要なのは「愛情と水」。毎日「おはよう」「今日も元気だね」「すばらしいね」と声をかけられるとのこと。「人間と同じで毎日言葉かけをすると育ちが違う」と言われていたのが印象的でした。これは人間関係や教育と同じ原理。農業や教育は別々のことだという思考で生きてきた私たちですが、「世の中の真の原理原則」を農業から教えられました。「こういうことを学ぶのが本当の教育」だと考えさせられる経験でもありました。

ハーブティ・梅ジュース・無農薬茶 と シフォンケーキ
野草のハーブティ、梅ジュース、無農薬茶のおいしいこと。また、素材にこだわったシフォンケーキで心が満たされました。やはり心のこもった、体にいいものを食べることは体も心も喜ばせることを実感いたしました。「食とは人に良いと書く」と聞いたことがあります。暑さの中でしたが、おもてなしの心と心地よい場、そしてさわやかな風が私たちを祝福してくれました。贅沢なひと時でした。

「ビワ」と「杏(あんず)」の格別な甘さ
最後に、実際に木になっている「ビワ」と「杏(あんず)」をとって食べさせていただきました。「ビワ」も美味しかったのですが、それ以上に「杏(あんず)」を、もいでそのまま食べるという体験は初めてで、こんなに甘く美味しいのかと感動さえ覚えました。しかし昔はそれが普通だったのだと思います。DNAの記憶をたどるような、デジャブ感のある体験でした。一同無邪気に「杏(あんず)」の自然の甘みを楽しみました。


「自然」の中にいることの大切さ
その後、すてきなカフェSoilikkleさんでランチ。そこでもいろいろな話の花が咲きました。気がつくととかなりの時間が経っていて、ここにもまた一つのコミュニティができたと感じました。
スマホやコンピュータの要らない時間。「自然」の中での満たされた時間の大切さを感じました。土に触れ、風と対話する時間は贅沢そのものです。自分が本来の自分になれる時間。できたら一日一定時間はデジタルデトックスの時間をとることが大切なのだと感じました。裸足で土地や砂浜の上に立ったり、寝転がったりすること(アーシング)でいろいろな不調もなくなっていきます。合気道など武道でたたみや床の上に裸足で立つのもいいのかもしれません。
「自然に帰れ、本来の姿に帰れ」そう言われているような一日でした。
丹原はこういう素晴らしい体験ができるところ。もっとアピールしたらどうですか?絶対もっと活性化しますよ、というアイデアも皆さまから頂きました。

感謝!また企画します!
また企画してほしいという声もあります。時期をみて、また企画いたしますので、その節はよろしくお願いいたします。
ご協力いただきました農園主様、ご参加の皆様、有り難うございました。
感謝です。
